一歩は百歩

独立の軌跡と道具道楽

木工機械の選別

本日は木工機械の選別についてです。

 

僕は自宅と併用というスタイルで住居をリノベーションしようとしています。

メインのスペースは16畳、ここに木工機械を入れるわけですが、その前に周りの環境を

確認しておく必要があります。今住んでいるところは山に面した住宅街なのですが自営業をされている家庭が多いです。鍛冶屋さんや製材所、畳屋さんなど専門職が集まってます。機械の騒音についてはしっかりと防音しますが多少は大目に見てもらえそうです。

さて、木工機械選別のポイントですが、最初に決めたコンセプトに沿って選んでいこうかと思います。

僕は比較的小さいものメインで作る予定なのでそれほど大型の機械などは不要なんですが…さすがに100V電源のホビー用の機械は厳しいし、とはいっても什器や個人的に使う家具などは作れるレベルの機械は欲しい所です。

基本、一人で作業しますので機械の稼働時間はかなり短いし…

 

木工機械は基本、三相200Vの動力と呼ばれる電源なのですが…

基本使用料が1kw当たり1123円位の契約です。

木工機械のモーターは1.5kw 2.2kw 3.7kwの出力が多いです。

 

機械のモーター出力+集塵機のモーター出力で5kw~6kwは欲しいところ…基本使用料だけで6000円位かかってしまう…+電気代なので1月1万円位でしょうか…

 

業務用エアコンや冷蔵庫のように常に稼働してるならまだしも1日数時間、場合によっては使わない日もあります。

そう考えると動力導入は少しもったいない!何より導入費用もかなりの金額!

 

なので単相200Vの機械を導入します。

通常、一般家庭には100Vの線が2本と中線と呼ばれる線が1本の単三式が主流なのですが100Vの線をブリッジさせると単相の200Vが取り出せます。

 

工事費用も安いし、動力契約もしないので導入コスト、ランニングコストが抑えられます。

 しかし問題が…日本では単相200Vのモーター使った木工機械って少ないんです。

国産なんてほぼ皆無…もう木工機械メーカー自体が少ないですからね。

となるとアメリカ製か台湾、中国製などの海外メーカーに頼るしかないのですが…

精度やアフターケアで不安が残ります…

しかもアメリカ製といってもほとんどが台湾、中国のOEM

カラーリングやメーカーロゴで分かりずらいんですが、あきらかにフォルム一緒なんですよ…

いろいろ悩んだ挙句、このメーカーにしました

 

 

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FELDERのHAMMER A341です!!!

まさかのオーストリア

なんといっても一番の特徴はコンビネーションマシンと呼ばれる手押し鉋と

自動鉋が一体になってるトコロ!

しかも単相200Vの4HPモーターです!

日本じゃありえませんよね…一番大事な第一基準面を決める手押しの定盤が開閉するなんて(汗)

やはり実機を見なければということで自宅から40分くらいのホルツテクニカナゴヤという会社が輸入販売をしてるので問い合わせたところ…なんと実機がありました!

 

早速アポを取って実機を触らせて頂いたんですが…

かなりしっかりした作りです。FelderのHammarシリーズってホビー向けかと思ってたんですが…全然そんなことはなく細部までしっかり作りこんであります。

定盤自体もがっちりしていて開閉機構も問題なさそう!

自動への切り替えも慣れてしまえば苦では無さそうでした!

何よりも欧州って車でも木工機械でもそうですが集塵や安全性への配慮がすごく高いです。特に安全カバーがとても秀逸!

 

自重は400キロ前後、日本の機械と比較してかなり軽い方なんです。

従来であると 重量=剛性=精度みたいな考えになりがちなんですが、刃物とモーターの性能が各段に上がってきているのでこの図式も成りたたない気がします。

このA341もサイレントパワーというスパイラルカッターヘッドを換装済なんですがコレがすごく静か!

小間切れになるので集塵効率も上がっています。

何より省スペースなところが気に入りました!使ってみないとなんともいえない部分は

ありあますが手押しと自動はこれで決定です!

 

 

1960から1980年代の車、工作機械ってホントにタフでデザインもかっこいいしすごく好きなんですけどね…特に大洋のSHP-300、手押しは大洋と呼ばれるくらいの名機なんですがこれがホントにかっこいい!

動力入ってたら間違いなくコレにしたんだけどな…

 

とはいえHAMMER A341の到着が楽しみです!